せっしょんのこと。

アイリッシュ音楽と日々のこと。Irish Accordion Player 町田佳菜子のブログ

卒業論文を読み返す。その3

その3、いきます~(=゚ω゚)ノ

2-4-1
「パブから数人の演奏者が雇われセッションがおこなわれるようになった理由は~」というくだり。
ゴールウェイのパブに限って言えば、本当にそうで、悲しいかな、セッションやってればお客さん(特に観光客)が来る→演奏の質は問わない、という経営者がいるのも事実。

10年前は皆が皆、すごい奏者のように映っていたけれど、いろんなものに触れてきた今では、「なぜこの人が・・・?」と思うような人が週に何度もギグをやってたりするし、弾いている曲はほぼほぼ10年前と変わらなかったりするし。。。

パブ側も、毎日来るような地元の人ではなくて、入れ代わり立ち代わり訪れる観光客をターゲットにしているから、毎日同じミュージシャンでも気にしないし、毎日同じ曲だって別に気にしないんだろうね。なんて思うようになってしまいましたよ、私。
そして演奏者側も、2時間毎回毎回同じ曲弾いてても何も言われないし、演奏の質も問われないし、お酒飲めるし、2時間楽しんでるだけでお金もらえるし、そりゃハンディなマネーだよね、手放したくないよね、とね、見えない方がよかったものが見えてきますよね。(´゚д゚`)

全部が全部というわけではないです。そういう人たちもいるというだけです。
最初に1年住んだ時は、きっと私は1ミリもそんな風に思ってなかったし、とても楽しかったし、すべてが新しいもので新鮮で「わぁ、すごいな、そうなんだ、これがアイルランド音楽かぁ」と、見えてるもので満ち足りてました。
何度かアイルランドへ渡るうちに、見えてたキラキラが落ち着いてきたんでしょうね(笑)


でも、パブという公の場でセッションがおこなわれていることは、本当に有り難いことだし素晴らしいことだと思います。アイルランド伝統音楽がずっと続いているのは、パブセッションがあるおかげ!
またパブでセッションができる日が、早く来たらいいなと思います。



2-4-3
ここを読んで、「そうだよなー、日本では無い感覚だから、皆どうしたらいいかわからんよね」と思いました。
だって、日本で急に演奏始まったら「え、なになに?」ってなってとりあえず聴いて、終わったら拍手して、演奏者が何かしゃべるのかと思いきや演奏者同士で談笑してるし、かと思えばまた演奏するし・・・なにこれ?練習してんの?何なの?私たちは聴けばいいの?拍手いるの?なに?どうしたらいいの?
ってなるよね~('Д')文化だね~。



2-4-5
歌って難しいところですよね。歓迎されるときもあるし、そうではないときもあるし。
歌が続くことで演奏者の気分が落ちて、セッション終了~ってなることも本当にあるし・・・
Singing sessionというのもあるのだけど、私は行ったことがありません。何を歌ってるのかわかればなぁ。歌を理解できるほどの英語力も知識もないし、アイルランド語で歌われたらもう何にもわからない(・ω・)



2-4-6
突然セッションが始まるときって、友人同士で「セッションやろうぜ」って集まってやってるだろうから、たまたま通りがかったり居合わせたりしても見ず知らずの人がセッションに入ることって無さそうですよね。知り合いなら、「楽器持ってきてるなら入りなよー」とかあるかもしれないですが。あ、でもフェスのときはあるかも。いろんなところでセッションしてるから。でもセッションに入りたいときは入っていいか聞くのが礼儀だし、そこで断られることもあるかもな。

こういうセッションでも、パブでのセッションギグでもそうだけど、知らない人がセッションに入りたいと聞いてきたときはドキドキものです。ある意味賭けですから。この人はアイリッシュ音楽を弾ける人なのか、どの程度知ってるのか、演奏スタイルはどうなのか・・・わからないことだらけです。
大抵は問題ないと思うんですけど、「わーん、入ってくれてありがとー(´▽`*)」ってなるときもあれば、「あぁセッションぶち壊し(´Д⊂ヽ」ということもある。


Jackie Dalyのセッションに行ったとき、大セッションだったわけではないんですが、小さなスペースにいっぱいいっぱいだったので、最初は聴いてました。何かのタイミングで「私もアコーディオン弾くんだけど」って話しになって、同じように聴いてたけど実はフィドルを弾くんだっていう男の子と一緒に1セットだったか1曲だったか弾くことになりました。その子がセッションに入ろうとしたからだったかな?その子もローカルな人ではなくて、旅行で来てたんだっけか。忘れちゃった。
で、そのときはセッションに参加してた人は誰も一緒に弾かなくて、私と男の子のふたりっきり。何となく、ジャッキーや他の人も、私たちがどのくらい弾けるのか、セッションに入れていいものか、見定めていた感じ。そして弾き終わった後、ジャッキー笑顔になって隣に座らせてくれたりして、「セッション加入許可下りた!」って感じでした(笑)
後日、ゴールウェイでバスキングしてたらジャッキーが立ち止まってくれて、少しお話しできたりしたな。いい思い出(^ω^)



さて、今日はここまで。
ではまた~(=゚ω゚)ノ