せっしょんのこと。

アイリッシュ音楽と日々のこと。Irish Accordion Player 町田佳菜子のブログ

曲と思い出のこと。9【Lockdown Challenge】

さぁ、Lockdown challenge最終回です!

アイルランドでは、12月1日よりロックダウンが解除され、生活の制限は”レベル3”まで緩和されています。(いきなり!)
他県への移動は禁止(必要不可欠な場合を除く)なのですが、クリスマスウィークの12月18日~1月6日は解除されます。
クリスマスは日本でいうところのお正月な感じで、家族親戚が集まります。
仕方ないと言えばそうなのかもしれませんが、1月7日以降、またロックダウンになるだろうなと思います。はい。


さて、最後のチャレンジは、Flanagan Brothersです!
ザ・オールドデイズ!

 


Flanagan Brothersというのは、Joe Flanagan、Michael Flanagan、Louis Flanaganの兄弟によるグループで(兄弟は全員で7人だったそう!)、1920年代30年代にアメリカで活躍しました。
両親ともにアイルランドの生まれで、家族みんなでアメリカへ移住したのは1911年のこと。という記録があります。


今回参考にした音源は「OLDTIME RECORDS Vol.1 U.S. Recordings」というCDに入っているのですが、Web上では見つけられなかったので、違う音源を貼っておきます。

youtu.be


雰囲気伝わればいいなと思います。

アコーディオンがジョー、ギターがルイ、バンジョーがマイケルです。

ルイは、1930年代半ばに病気で亡くなったそう。

私が参考にした音源は、1928年にニューヨークで録音されていますが、ジョーとマイケルの2人だけで演奏しています。



そんなわけで、コピーを試みた私(とブライアン)がこちら。

youtu.be


ベース強めなところやバンジョーのわしゃわしゃ感は、当時の音楽の感じや古いレコーディングの感じを意識しています。
(でもちょっとベース強すぎたかも。)


この人(ジョー)のベースが独特で(というか昔は大体そうだったのかもしれない)、「ブンッブンッブブブブンッ」って感じで、アクセントが「1」にあるんですよね、たぶん。和音ある?弾いてないことない?って感じです。
メロディオンみたいなベースなんだろうかね?

私の普段のベースは「ブンチャッ ンッチャ ンッチャ ンッチャ」みたいな感じで、裏で打ちます。「ブン」はベース、「チャ」は和音です。

なのでそれが難しかった(;´∀`)
けど、それが上手く入りだすと、彼らの演奏に近づいた気がしました。

けど私は「ブンッブンッブンッブンッ」ってやるので精一杯(笑)
ジョーはもっと、「ブンッブンッブブブブンッ」「ブブブブンッブブブブブンッ」みたいなことやってます。伝わる・・・?(´・ω・`)


あと1週間じゃとても無理だったのがこれ。
音源聞いてると、所々低い音と高い音が同時に聞こえるんですよね。アコーディオンの仕様じゃないの?って言われましたが、ずーっとそうなわけではないので、要所でオクターブで弾いてる?ってなりました。

できなくはないのですが、1週間では全然無理ー!
このオクターブをとりあえずできるようになるのと、ベースの感じをとりあえずできるようになるのと、どっちがいいか悩んで、ベースを優先させました。

それでも1週間では限界が・・・orz


アイリッシュ音楽の古い音源ってわちゃわちゃしててバッキングも「えー!」ってゆうの多いですけど、侮ってはいかんです(´Д⊂ヽ


いや本当に、今回のジョーに限らず、このチャレンジをやってみて、コピーしようとして初めてわかることがたくさんありました。聴いてるだけじゃ、そこまで理解できてなかった、というか本当に聴いてただけだったんだなーと思います。


ロックダウンチャレンジは終わりましたが、この5週間「5人の演奏スタイルで弾く」ということで、それぞれどこがポイントだったか、彼らのリズムに近づくために何をしたか、といったことを動画に撮ってみようと思っています。

もしよかったら、そちらも見てねー!


では(=゚ω゚)ノ