せっしょんのこと。

アイリッシュ音楽と日々のこと。Irish Accordion Player 町田佳菜子のブログ

曲と思い出のこと。3

今回の思い出の曲はこちら!

www.youtube.com



なんと!アイリッシュ音楽ではありません!( ゚Д゚)

「なんと!」ってなんや(´・ω・`)

でも、アイルランドはゴールウェイで聴いて覚えた曲です。

 
どこで聴いたかというと、それはもうゴールウェイのTig Coiliなんですが、

そして誰が弾いていたかというと、それはもうバリーなんですが、

聴いたときから、アイリッシュの曲じゃないな、と思っていました。


この曲を初めて聴いたのは、2009年。
初めてアイルランドへ行ったときです。

バリーのセッションは大体ホスト3人だったんですが、他の2人がタバコ吸いに行ったりトイレ行ったり、おしゃべりから帰ってこない時とかに弾いてました。
ギターのアントニーが一緒の時は、アントニーも一緒に弾いてることもありました。

それに合わせて、バリーのパートナーが舞い踊っている♪ということもありました。


バリーのパートナーはフランス人なので、この曲はフランスの曲だろうなと、勝手に思っていました。曲に対して失礼(;・∀・)



2010年に日本に帰る直前にC#/Dアコーディオンを買ったのですが、それからしばらくは、当たり前なんですけど、”右手のメロディーだけ弾けて、左手のベースは入れられない”という状態でした。


練習しているうちに、まずベースを入れられるようになったのがワルツでした。
なので、C#/Dを弾き始めた頃はワルツを弾くことが多かったです。
特にこの曲は好きだったので、家でも公園でも、かなんとこんばんどん結成前のひとりパブセッション(笑)でも、よく弾いたものです。

そして、コンサートなどの演奏の機会を頂いたときも、弾きました。
ワインバーでの演奏会、ワイン店関係のパーティ、アイリッシュ関係のギグ・・・
そしてMCではいつもこうでした。

「たぶんフランスの曲なんじゃないかと思うんですけど・・・」


どこの曲なのかも、曲名さえも、ずーっとわかりませんでした。
とにかく、2010年から弾いている、大好きな曲のひとつ。




そんなでしたが!

一昨年だったか、スペインのバグパイプ奏者・Koji Kojiさんがこの曲を弾いている動画を、Twitterで発見したんです!!!

Koji Kojiさんは、手回しオルガンやボタンアコーディオンも演奏されます↓
Koji Koji Moheji ~official website~


そこで、この曲がスペインのバスク地方の曲だったことが判明(ノД`)・゜・。

フランスの曲って言ってごめんよ(ノД`)・゜・。


そのときにコメント付けてリツイートしたんですが、
その後私が当時のTwitterのアカウントを削除したのでリツイートも消え、
Koji Kojiさんのツイートも遡ったけど見つからず。
Koji KojiさんのYoutubeチャンネル【ケルト音楽】Yuki Kojima - Koji Koji Moheji -も確認したけど見つけられず。
Youtubeで「バスク ワルツ」と検索しても見つからない。


曲名わからなーい!

となってました。


意を決して、Koji Kojiさんに連絡。面識ありません。どきどき。


とっても優しい方で、すぐに曲名を調べてくださいました!
ありがとうございます!!


曲名は・・・

ALBIZTUR (Fangangoa)


やっとわかったー!10年越し!(T_T)


そしてこの曲、ワルツじゃなかったー!!!

ファンダンゴ!!!


・・・ファンダンゴ!!!


なので、現地の人が弾くとこうです↓

www.youtube.com


全然ちがーう!

現地の人というか、バスク音楽を弾く人、ですね。


これが「ファンダンゴ」!!!


私のはワルツと思って弾いてるので、完全にワルツっぽい響き(´・ω・`)
わー、ALBIZTURという曲、ごめんなさい(ノД`)・゜・。


知らないで弾くというのは怖いですね( ;∀;)


これからは”ファンダンゴ”としてしっかり弾けるようになりたいですが。。
何年かかることやら・・・


そして、この曲名。
調べても訳が出てこなかったんです。
それに、「Fandangoa」の最後の「a」って何?
Koji Kojiさんが送ってくれた、曲名のわかる写真にあった「Transkripzioa」という言葉(恐らく転写、書き取りなどの意味)にも「a」。なにこれ?


というわけで、バスク地方に住んでいる友人に連絡してみました。

彼女とは2009年の語学学校で一緒で、聞いてみれば出身大学が一緒でびっくり!
彼女の旦那さんとも、語学学校で一緒でした。(・ω・)!?


「ALBIZTUR」というのは、バスク地方にある小さな町の名前だそう。
山の中にある素敵な田舎だそうです(*^^*)

そして単語のおしりにある「a」。
これは、バスク語特有の後置冠詞で、英語でいうところの「the」と同じ意味だそうです。なるほど。



これまで私が弾いたこの曲を”フランスのワルツ”と思った皆さん、ごめんなさい!

また皆さんの前でこの曲を弾く機会があれば、その時は”バスクファンダンゴ”として弾けるよう頑張ります!

チャンっチャチャンチャン!
お・れー!