せっしょんのこと。

アイリッシュ音楽と日々のこと。Irish Accordion Player 町田佳菜子のブログ

夏休み!幼稚園のこと。

なんともう7月ですよ。1年の半分終わっちゃいましたよ( ゚Д゚)

娘は6月18日に幼稚園最終日、19日から夏休みに入りました。早っ!!

夏休みになってもう2週間経つんですね・・・
毎日何して遊ぼうか、息抜きはどうしようか。。。夏休みって大変だー!(; ・`д・´)

今回は、娘の幼稚園1年目を振り返ってみようかなと思います。

 
娘は、Naionra(ニヌラ)という、アイルランド語の幼稚園に通っています。

幼稚園にもいろいろあって、私たちが住んでいる町には、保育所モンテッソーリ教育の幼稚園、ニヌラ、があります。

こちらの学校は、9月はじまりです。
娘は7月生まれ。去年3歳になり、9月から幼稚園に通える年齢でした。


昨年2月にこの町に引っ越して、最初にモンテッソーリの幼稚園に入園の問い合わせに行きました。
「来年度はもう定員いっぱいなの!再来年入園の受付は10月に始まるから、その頃にまた来てね!」と言われました。

次に保育所に行ってみました。確か、夏休みに入る前の金曜で、保育所の人たちも忙しかったのか、対応が割と雑でした(笑)
「あんな対応するところに娘を通わせたくない!」とはブライアン談。

最後に問い合わせたのが、実際に娘が通ったニヌラです。
アイルランド語の幼稚園ということで、言葉は大丈夫かな、楽しめるかなと不安があったのもあり、最後に問い合わせることになりました。

既に夏休みに入っていたので、ブライアンに電話をかけてもらいました。(私は今でも英語での電話は怖いです(^^;だいぶ慣れてはきたけれど。できれば表情やジェスチャーの見える対面で話したい・・・)
そしたら、とても良い対応で、「ちょうどもう1人か2人、受け入れたいと思っていたの!」とのこと。ブライアンにも好印象。後日、幼稚園内を見せてもらえることになり、ここに決めたのでした。

ちなみに、ブライアンの娘は幼稚園からセカンダリースクールまで、アイルランド語の学校に通ってたみたいです。授業はもちろん、学校内での会話は全てアイルランド語だったそう。おかげで、今も(娘は27歳)アイルランド語を話せます。
息子はカトリックの学校に行ったので、アイルランド語は話せないみたいです。
折角アイルランドに住んでいるんだし、アイルランド語に触れるのはいいことだよね!
アイルランド語も身についたら、トリリンガルになる!?
なんて思って、不安がありつつも希望を持って送り出しました。


さて、幼稚園と言っても、日本のように大きくなく、クラス分けもありません。3歳と4歳の子どもたちが一緒に学んでます。コロナで定員を半分ほどに減らしたそうで、昨年度は15人程の子どもたちが同じ幼稚園に通っていました。

そして、日本と違うなと思ったのは、学んでいるというよりは、遊んでいるという感じ。
私の記憶では、幼稚園では数字や文字のお勉強時間があったり、音楽、運動(体育)、工作、お遊戯会なんかもあったはず(写真も残ってる!)時間も、朝から昼過ぎまで。午前中で終わりなんてことはなかった。お泊り保育だってあったはず。

でも、こちらではほぼ遊び!笑
ECCEという、”小学校に上がる前の2年間は無料でプリスクール(幼稚園や保育所)に通える”制度があるんです。なので、娘も無料で幼稚園に通えているわけですが、きっと、だからこそ、日本のようにしっかりカリキュラムが組んであったりはしないんですね。時間も、午前の3時間だけだし。

午後も子どもを預ける必要がある人は、別途料金がかかるけれど、延長保育のある保育所に通わせたり、シッターを雇うとか、チャイルドマインダーに預けるとか、してるんだと思います。

娘が通ったニヌラでは、お絵かきやちょっとした工作、歌やダンスの時間もありましたが、まぁおもちゃで遊んだり、屋外で遊んだり、時々映画を見たりもあったそうです。
そしてパーティの多いこと!笑
「今日は○○ちゃんの誕生日だったから、パーティだったの!」と言われ、持たせていたお弁当箱(おやつ持参なので)を見ると、カップケーキが入っている!チョコレートが!グミが!そして、娘の顔を見ると、口の周りが茶色い!白い!聞いてみると、「チョコレートケーキ食べたの!」「アイスクリーム食べたの!」・・・(゚д゚)!えー!!

そんな甘いお菓子を幼稚園で与えてしまうの!!!?そうなの!!!?

子どもにしてみれば、パーティは楽しいし、お菓子もおいしいし、いいんだろうけど・・・私はびっくり。びっくり。びっくり!
しかも、前日に「明日はパーティなので、おやつは持参しなくていいですよ」とか言ってくれない!持たせていったおやつは、残して帰ってくることもありました( ;∀;)
日本ではないよね、そんなこと。あるのかな。私が知らないだけ??(゜-゜)



そんな幼稚園なので、夏休みに入った今も、「明日は幼稚園開いてる?」と毎日のように聞いてきます(夏休みが何かいまいちわかっていない)。ですが、通い始めは大変でした!(←話戻した)


昨年8月の第4週くらいに幼稚園スタート!
最初の1週間は9時~10時半の1時間半のみ。翌週から正規の時間帯で、9時~12時の3時間。
毎日おやつ持参です。うちでは、小さなおにぎり1つとフルーツを持たせてました。


初日は大変でした!初日に限らず、最初の1週間!
もうベロベロに泣いて、幼稚園から連絡が(笑)
1時間半だけなのですが、初日は途中でお迎えに行きました。翌日からは、先生たちも「泣けば迎えに来てもらえると思ってもいけないし、できるだけ時間まで娘ちゃんに頑張ってもらえるようにします」とのことで、2人いる先生のうち、1人にずーっと抱っこしてもらって乗り越えたみたいです。

その先生のことは大好きになって、幼稚園のどのお友達よりもベストバディになりました(笑)

娘に、どうして涙が出ちゃうのか聞いてみました。
すると、「見学に行った日はお父さんもお母さんも一緒に幼稚園に入れて遊べたのに、幼稚園が始まってからはお父さんもお母さんもいない。どうして!」という感じのことを話してくれました。
「お父さんとお母さんは、もう大きいから幼稚園では遊べないんだよ」と言っても、「最初の日(見学に行った日)は入れたのに!どうして!」と。なかなか理解できない様子でした。どう話せばよかったんだろう。。。


何とか乗り切った最初の1週間。ですが!
翌週からは3時間です。倍です。
まぁ無理でしたね。3歳になったばかりで、しかも私やブライアン以外の人とはほとんど関わってこなかった娘にとっては、3時間の幼稚園は長すぎた・・・(´・ω・`)
どこかに遊びに行っても、私かブライアンはいつも一緒にいたしね・・・

そういえば、もっと小さいときに(2歳前だったかな、1歳半頃だったかも)、いろいろあって、日本人の友人に娘を預けて私はバスキングへ行ったことがありました。バスキングに出発してから戻るまで、3時間ほどです。
娘は、私がいなくなったのに気づくとめっちゃ泣いて、友人がどうにか楽しい雰囲気にと思っておもちゃを見せたりしてみてもダメで、ひとりにしておくと少し落ち着く、という感じだったらしいです。
いろいろ事情があったので、どうしようもなかったけれど、もう少し頻繁に外に連れ出すことができて、他人と触れ合う機会があったら違ったのかもしれないなと思います。

脱線。


幼稚園のトイレは、子供用で小さいものだったんですけど、それも怖がって上手くできないことが続きました。どうにか我慢しようとして、でもできなくてちょっと漏れてしまう。3時間の間にそれが2度3度あったりして、着替えが足りなくなることもありました。見覚えのないズボンを履いて帰ってくるんです(・ω・)お友達のを貸してもらったようです。そんな時は、きれいに洗って、折り紙で簡単なリボンとかを作って一緒に袋に入れて、返しました。ありがとうが伝わるといいなと思って。。
あまりにもトイレを我慢してお漏らししてしまうので、先生からは「膀胱に何か異常があるのでは?」と心配されました(*_*)

でも、家ではちゃんとおしっこできるので、先生と相談して、家で使っている子供用便座を持って行くことに。
こんなことしてるのはうちだけだったけど、おかげで幼稚園でのトイレの失敗回数が減っていきました!先生たち、ありがとう!
だんだん、先生たちも娘がトイレの時にトイレシートを使うことを忘れることが出てきて、気づいたら、トイレシート無しでもおしっこできるようになっていました!
先生たち、本当にありがとう!娘も頑張った!


そんなこんなで幼稚園にも慣れ、楽しいという気持ちが大きくなり、ほぼ毎日笑顔で帰ってきてくれました。


ですが・・・
冬休みに入り、そしてロックダウン。
2週間ほどのはずだった冬休みは、3月頭まで延長(笑)

なんと、その間にまた、幼稚園のトイレが怖くなってしまったんですー!!!(´Д`)


3月頭に幼稚園再開してから、夏休みに入るまでの3カ月半程。娘が幼稚園でトイレに行くことはありませんでした・・・( ゚Д゚)

そして1回だけ、幼稚園から電話が。
「娘ちゃんがトイレに行きたくないと言ってずっと泣いてるんだけど、どうする?トイレシート持ってきてみる?」と。今の時代は便利なもので、先生がスマホでビデオ電話でかけ直してくれて、娘の顔を見ながら、どうしたいか聞くことができました。

トイレシートを持って幼稚園へ行ってみると、皆が外でわいわい遊んでる中、娘は先生の横でじーっとしてました。一緒にトイレに行ってみたら、座ってくれたのだけど、おしっこは出ない。気分も落ち込んだまま。結局、その日は娘自身が「家に帰りたい」と言ったので、帰ることにしました。
帰ったらケロッとしていて、元通り元気に!
なんだったんだー!と思ったけれど、その頃は便秘気味だったので、もしかしたらお腹の調子が良くなかったのかも。翌日は何ともなかったみたいに普通に幼稚園行って、楽しく遊んで笑顔で帰ってきました。


そんな幼稚園1年目。
来年度も、同じニヌラに入園の申し込みを提出しました(毎年入園の申し込みをしないといけないみたい)。
娘のベストバディになった先生は、来年度はいないかもしれないとのことで残念なのですが、娘はまだそれがよくわからない様子。最終日のお迎えの時にそのことを聞いたので、お礼も十分にできませんでした。。。
来年度も続けて同じ幼稚園に通うのは、娘も含めて4人くらいかもしれません。幼稚園の半数以上は、4歳5歳のお兄ちゃんお姉ちゃんだったということですね。確かに娘は園内で1番小さく見えました。早生まれというのもあるし。

来年度は、全てが知らない人!というわけではないし、娘も4歳になっているし、泣いて帰ってくる(連絡が来る)ことも無くなるかな。トイレも行けるようになるといいな。


あ、アイルランド語の幼稚園なので、言葉はどうなってるのか気になる人もいるかもしれません。私も気にしてたし!

先生は、アイルランド語も英語も話せます。私たちが住んでいるMoycullenという町は、一応ゲール語圏(アイルランド語圏)なのですが、日常会話は英語の人が大半です。コネマラとかの、がっつりゲール語圏では、日常会話からアイルランド語です。何言ってるのかさっぱりわかりません。なので、この町のニヌラに通う子どもたちのほとんども、アイルランド語を話せるわけではありません。

幼稚園では、「先生が何か言うとき、アイルランド語で言って、英語で言い直す。そしてまたアイルランド語で言う」「子どもたちが英語で聞いたことを、先生がアイルランド語で返す/言い直す」という感じだそうです。そして、子どもたちはアイルランド語を少しずつ理解していくみたいです。

娘も、「コートはコールタって言うんだよ」とか「エンダニーラーって言ったら並ぶの」とか教えてくれます。発音は定かではないし、私は意味もわからないけれど・・・
(さっき娘に「先生が”エンダニーラー”って言ったらどうするんだっけ?」と聞いたら、「ニーラーから出る時にこうやって・・・」と教えてくれました。”ニーラー”というのは、”ニヌラ”のことかもしれません。幼稚園の建物と屋外の遊び場は、同じ敷地にあるのですが、駐車場を挟んでいます。なので、外で遊ぶ時に「幼稚園の部屋から出て並ぶ」という意味で言ってるのかな。「1列になって歩く」とか「後ろを付いていく」とかいう意味かもしれない。)
でもとにかく、娘はどういう意味か、どうすればいいのか、わかっている!
私はもう忘れてしまったけど、「パーティ」や「先生(ムンチャーかな?)」も、アイルランド語で何て言うのかわかっている。


ちょっと脱線するけれど(またか!)、最近娘は、
お母さんの言葉は、日本語っていう言葉。
お父さんの言葉は、英語っていう言葉。
というのがわかってきました。
今までは、「お母さん(お父さん)の言葉で何て言うんだっけ?」と言わないとわからなかったのが、「日本語(英語)で何て言うんだっけ?」でもわかるようになった。娘自身も、「お父さんはこう言うでしょ?」という時もあれば「英語ではこうでしょ?」という時もあり、それがイコールで繋がってる。

でも、「アイリッシュアイルランド語)では何て言うの?」には答えられない。
アイルランド語で10まで数えられる?」と聞かれても「???」だけど、「先生の言葉で10まで数えられる?」だとわかる。

先生の言葉は、アイルランド語っていう言葉。
というのは、まだイコールで繋がってないみたい。


この辺は赤ちゃん言葉を使うかどうかというのと似てるのかもしれないですね。
「わんわん」で覚えてたのに「いぬ」で覚え直さないといけない、みたいな。


最後に、あんまり関係ないけど、アイルランドの学校制度についての記事を見つけたので、貼っておきます。私もよくわかってなかったので、読んでよかったです。
5歳から小学校なのだけど、1年遅らせてもいいんだって!

wakuwork.jp



では(=゚ω゚)ノ